心拍数
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の予防のために、厚生省は「健康づくりのための運動所要量」を定め、毎日の生活のなかで運動を習慣化するよう呼びかけています。それによると、成人病が最も発症しやすい40代~60代の年代の1週間の合計運動時間および目標心拍数(拍/分)は、40代では、1週間に合計160分、目標心拍数は、120(拍/分)。
50代は、合計150分、心拍数は115(拍/分)、さらに60代では合計140分で110(拍/分)が適切とされます。
目標心拍数というのは、安静時の心拍数が70拍/分の平均的な人が最大酸素摂取量の50パーセントに相当する運動をした場合の拍数をいいます。しかし、人によってそれぞれ体力が異なりますから、自分にとってこれ以上危険という限界の脈拍数を知っておくことが大切です。
運動をすると、誰でも脈拍数が多くなります。健康な人の場合、普通、220からその人の年齢を引いた数までとされています。高めに見積もったとしても、210から、年齢の2分の1を引いた数といいます。たとえば、50歳の人なら、220-50=170あるいは、210-25=185が、上限の脈拍数ということになります。心拍数(1分間の脈拍数)がこれよりも高くなるような運動は、強すぎると考えられます。
心拍数は、運動の途中で、運動を一端中断し、手首(または首)の脈をはかります。15秒間測定してその4倍したものです。運動前、運動途中、および運動後の安静時の心拍数を定期的にはかり、自分の健康をしるバロメーターとしてはいかかでしょう。自分に合った運動強度を知ることが健康づくりの第1歩です。