がん
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)のなかでも、特に死亡率が高いのが、ガンです。これは、身体にできる悪性腫瘍をまとめた総称です。ガンというのは、私たちの身体をつくっている数10兆もの細胞のなかの「1つ」が何かのきっかけで異常に増殖し、それが全身に広がっていき、やがては人を死に追いやってしまうこともあるという恐ろしい病気です。
ガンには大きく分けて、次の3種にわかれます。
●ガン腫・・・皮膚、消化管、呼吸器、泌尿器、生殖器、など、臓器の上皮組織に発生するガンをいいます。
●肉腫・・・上皮組織以外の骨や筋肉、リンパなどにできるガンをいいます。
●白血病・・・血液のガンです。
次のような症状はガンの危険信号とされます。心当たりがある人は、専門の医師に診てもらうようにしましょう。
●舌・皮膚・・・なかなか治りにくい潰瘍。
●乳房・・・乳房を触ってみて、しこりはないか。
●食道・・・飲み込みづらい、という感じはないか。
●喉頭・・・声がかすれる、症状はないか。
●胃・・・胃のむかつき、食欲がない、突然好みが変わった、ということはないか。
●肺・・・咳やたんが続く、たんに血が混じっている、ということはないか。
●大腸・直腸・・・便に血が混じっている、粘液がでる、ということはないか。
●子宮・・・急におりものの量が増えた、不正出血がある、ということはないか。
●腎臓・膀胱・前立腺・・・尿の出が悪い、血尿が出る、ということはないか。