健康づくりのための運動所要量
三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)が、中高年(40代~60歳)の死亡率の上位3位を占め、しかもその割合は全体で、この年代の死亡率の約60パーセントにまでおよびます。しかも成人病の多くは、悪い生活習慣がその温床となっているというのです。そこでまずは、生活の基本ともいえる、食事と運動の見直しから生活の見直しを図ろう、という動きが高まっています。
しかし、運動の大切さをよく理解し、さっそくはりきって運動し始めたけれどもやり方を間違えたり、やりすぎたり・・・自分の力を過信しすぎて思わぬ障害を招くケースが多々あります。
健康のための運動です。人と競争したり、まだまだ若いつもりで自信過剰になることなく、適切な運動プログラムをつくって、計画的に筋力、体力アップをめざしましょう。
ではいったいどれほどの運動が「適切」なのでしょうか?
厚生省は、「健康づくりのための運動所要量」をさだめ、運動の習慣化を呼びかけています。
「健康づくりのための運動所要量」
年代別の1週間の合計運動時間および目標心拍数(拍/分)
20代・・・180分・・・130(拍/分)
30代・・・170分・・・125(拍/分)
40代・・・160分・・・120(拍/分)
50代・・・150分・・・115(拍/分)
60代・・・140分・・・110(拍/分)
*目標心拍数というのは、安静時の心拍数が70拍/分の平均的な人が最大酸素摂取量の50パーセントに相当する運動をした場合の拍数。
具体的には、毎分100メートル程度の速足で、毎日25分間歩く、あるいは自転車ならば毎時18キロメートルほどの速度で25分走る、というように、1日30分弱ほどなら毎日無理なく続けられるのではないでしょうか?